奥日光ライドの教訓~パンクは起きる~
GWに日光へ1泊2日の行程で輪行しましたので記録に残します。言わずと知れたいろは坂など日光は自転車の聖地です。
サマリー
まず日光に到着した初日は寺社仏閣を観光してから鬼怒川上流の五十里ダムまで登坂。2日目はいろは坂を上りそのまま戦場ヶ原・金精峠を抜け沼田まで(予定)。
1日目
輪行(往路)
日光は東武特急で東京から1本で行けるので便利。金券ショップでちょうど優待券が¥550で手に入ったので特急券合わせても片道¥2,000ほどとお得。利用した列車は浅草⇔東武日光を結ぶ「けごん」、使用車両はリバティこと500系。2号車(もしくは5号車)に車椅子利用向けのスペースが確保されており、空いていれば自転車を設置・固定するのにちょうど良い大きさです。多機能トイレなどがあるデッキの方も広く、自転車を置くスペースには困らない便利な列車です。
日光観光
GW半ばの天気が良いタイミングを狙った甲斐もあり、記憶に珍しい晴天の日光駅前(山の上は分からないぞ)。朝9時ごろと早めに到着したので午前は観光に使いました。
鬼怒川上流へ
午後からは走るぞ!CYCLE LAND TOCHIGIというサイトで紹介されていた「ツール・ド・日光 ファンライド山岳日光コース」を参考に山登りコースを走ます。日光駅前を出発し国道119の杉並木を経てから鬼怒川沿いに国道121を登ります。次第に渓谷が深くなり川治温泉あたりで巨大なダム群の一端に遭遇します。
初めに正面に見えるのが五十里(いそり)ダム。国道121を直進するとちょうどこのダムの上まで登るコースになります。湖畔にある資料館ではそっち界隈で有名?なダムカードなるお土産もゲット。
この鬼怒川上流には多くのダムが集中しており、五十里ダムのすぐ隣にも川治ダムがあります。両者を隔てる尾根をトンネルで抜けると再びダム湖。以前の五十里ダムが重量式の巨大さ故の力強さを放つ一方で、アーチ式の川治ダムは優美な曲線が特徴的です。
ダムに登って満足したので帰ります。鬼怒川沿いを下ってから、大谷川沿いに続く10kmほどの緩い登りが地味に辛い。でも1日目は特に大きなハプニングも無く無事に駅前の宿までたどり着きました。
2日目
奥日光を経て沼田を目指します。
いろは坂
日光駅前から国道120を暫く進むといろは坂の入り口が現れます。上下線が第1・2いろは坂と分離されており、それぞれ一方通行で一度登り始めたら引き返せないのは覚悟を要求されます。
そしてハプニングは起きました。パンクです。自転車乗りならパンク対応は必須でしょうが、自分はそれほどの頻度は乗らないのと交換前にパンクした経験が無かったので、Amazonで適当に購入した安いAll in Oneのパンク修理キットした手元にありませんでした。交換チューブは無く、パッチを貼っての修理です。修理自体は無事に終わったのですが、ここは逆走禁止のいろは坂。上の中禅寺湖まで登るしか選択肢はありません。
修理後は特に問題なく走れ、いろは坂も無事に登り切りました。天気も良く、途中の明知平からの眺望も良し。
中禅寺湖・奥日光観光
明知平を過ぎるとトンネルを抜け直ぐに中禅寺湖が眼前に広がります。品種は分かりませんが、桜?が咲いており綺麗。湖畔の平坦をのんびり走ると戦場ヶ原の手前に龍頭の滝があります。
湖畔の平坦から再び坂を登ると視界が開け、戦場ヶ原が現れます。こんな標高の高い場所にこれだけ広い平坦が位置するのは変な感じですね。先ほどから右手に見え続けている男体山ですが、いろは坂・中禅寺湖畔・戦場ヶ原とだいたい男体山の裾野を半周するコースになります。
戦場ヶ原を走り抜けると今度は湯滝です。この滝を過ぎると本格的な金精峠の上り坂になります。
金精峠
湯滝の流れ出す湯ノ湖畔から見上げると、山肌にへばりつくつづら折りが見えてきます。湖畔・湿原の平坦ともさよなら。いろは坂の疲れが残る足には辛い勾配ですが、最後は気持ちでなんとか登ります。湯ノ湖から標高差400mを登りきると峠の金精トンネルが現れますが、昔は有料道路だった名残でトンネル標識が高速道路などで見る緑色なのが面白いです。トンネルを抜ければいよいよ群馬県です。
訪問時は、金精峠の冬季封鎖の解除1週間後とあり、群馬県側には残雪もあり寒い!除雪の影響かもしれませんが、路面の状態もあまり良くなく少し怖いダウンヒルでした。
急勾配を駆け下り、片品村を抜け走ること10kmほど。栃木県日光側に比べ群馬県側はあまり観光地もなく、農村や山中を進み続けてきましたが突然人だかりが現れます。今度は吹割の滝です。滝ばかり観光している気もしますが、この滝は非常に面白い形状をしていますね。巨大な岩盤をU字に削る様子はなかなか他では見られないと思います。この渓谷には滝が多数集中しており、周辺に遊歩道が整備され様々な角度から滝を眺められるのが楽しいです。ただ、少し登山道のような登りもあり疲れた足には厳しい。
ここまであまりにも順調に進んでいたので忘れていましたが、序盤のいろは坂でパンクのハプニングがありました。修理後も金精峠を越えるまでは問題ありませんでしたが、平坦路に戻ったあたりで再びのパンク。再度修理を試みましたが、どうも安物のパンク修理キットに付属するパッチの圧着が不十分らしく、二度目の修理以降は5~10km走るたびにリムが地面を擦る…嘘だろ。替えのチューブを携帯すべきだった。
結局、最後は沼田手前15kmほどで諦めてバスを利用しました。関越交通さんの営業所に電話で確認し、分解して袋に詰めれば問題ないとのことで、輪行と同様に駅まで載せてもらいました。 日光駅前を出発してから10時間ほど。途中色々観光したり初めての金精峠越えで十分楽しめましたが、パンクの対応で精神的にもだいぶ疲れ切りました。
替えのチューブは携帯しよう!
輪行(復路)
沼田駅からはJRで東京へ帰ります。JR上越線は18きっぷでよく利用しますが、途中駅から乗るのは初めてでした。途中高崎で乗り換え、3時間ほどでようやく最寄り駅に到着。嗚呼疲れた。忘れずにチューブをAmazonでポチっと、今度からは携帯しよう。